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江戸時代の不思議な名前の薬「ウルユス」

「ウルユス」看板 松尾健寿堂 明治時代? 46×66cm

 薬の宣伝に用いられた看板です。この「ウルユス」という薬は、江戸時代、文化8年(1811)に発売された我が国最初の洋風名の売薬です。江戸時代にカタカナの商品名とは珍しいものですが、どんな由緒があって名付けられたのでしょうか。
 
 この言葉、実はオランダ語でも他の西洋語でもありません。「ウ」と「ル」と「ユ」を組み合わせると「空」の字になります。「空」に、「ス」をあわせ、空(から)にする、お腹の中を空にするという効能から命名された緩下剤でした。

 西洋の最新薬を装ってつくられた売薬ですが、上質の「大黄」をふんだんに使った薬で、実際に良く効いたようです。その上、服用法を丁寧に解説した包み紙を用いていたようで、宣伝以外にも、細やかな配慮が凝らされていました。
 
(ここ+から編集委員会(森ノ宮医療学園専門学校内)発行「ここ+から」2014年Vol.4:7頁より)