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症例報告のためのCAREガイドライン
症例報告のためのCAREガイドライン
2025/05/28
症例報告のためのCAREガイドライン
大川祐世, 石山すみれ, 松浦悠人, 山下 仁
全日本鍼灸学会雑誌,2025年第75巻1号, 93-102
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一部の症例報告には必要な情報が十分に記載されておらず、 その不完全さや透明性の欠如が、 読者に誤解を与える可能性がある。 こうした課題に対応するため、 2013年に症例報告のための報告ガイドラインであるCARE (CAse REport) ガイドラインが作成され、 症例報告の完全性と透明性を向上させるための基準が示された。 CAREガイドラインは、 各分野の症例報告において重要な報告事項を網羅しており、 これに基づいて報告することで情報の完全性を確保し、 透明性の高い発信が可能になる。
しかし、 未だ国内でのCAREガイドラインの認知度や普及状況は十分でないように思われる。 そこで、 本稿ではCAREの各項目を紹介し、 特に鍼灸分野における適用について解説を加えた。 今後、 鍼灸に関連する症例報告においてもCAREガイドラインが広く活用され、 報告の質が向上し、 より信頼性の高い情報提供がなされることを期待する。
(著者抄録より抜粋)
Illustration generated using DALL·E by OpenAI (ChatGPT Image Generator)