英国リーズ教育病院のBestら[1]は、グローブを着用した被験者の手に乳酸菌を付着させ、温風ドライヤー(warm air dryer)、ジェット空気ドライヤー(jet air dryer)、およびペーパータオル(paper towel)で乾燥させるという実験を行いました。その結果、ジェットタオルで付近に飛散した細菌数は、温風タオルの4.5倍、ペーパータオルの27倍も多かったそうです。1メートル離れた場所でも同じ傾向が見られたそうです。Bestらは、エアードライヤーは微生物の空中飛散により交差汚染を促進する可能性があるので、医療の現場では好ましくないと結論しています[1]。
1. Best EL, Parnell P, Wilcox MH. Microbiological comparison of hand-drying methods: the potential for contamination of the environment, user, and bystander. J Hosp Infect. 2014; 88(4): 199-206.
- 細菌やウイルスが飛散しないよう手をしっかり洗いましょう