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Morinomiya University of Medical Sciences Acupuncture Information Center

鍼灸学術情報

日本における鍼灸の受療率

 日本で1年間にどれくらいの人が鍼灸を受療するのかを調べた全国調査のデータが報告されています。地域(文献1・2を除く)、年齢層、性別の人口構成比を考慮したランダムサンプリングを行って、面接または電話によって質問調査を行ったものです。
 
 それによると、近年の日本における鍼灸の年間受療率(1年間で鍼灸治療を受けたことのある成人の割合)は、おおよそ5~7%です。詳細は以下の文献をご参照ください。
 
 ちなみに日本における鍼灸の生涯受療率(生まれてから今までに一度でも鍼灸を受けたことのある人の割合)は、同じく以下の文献の一部からおおよそ20~30%と推測できます。
 
参考文献
1. 内閣府政府広報室. 「あんま」, 「マッサージ」, 「指圧」等に関する世論調査. 内閣府ホームページ. https://survey.gov-online.go.jp/s48/S49-02-48-15.html.
2. 大島良雄. 「あんま」,「マッサージ」,「指圧」等に関する世論調査 内閣総理大臣官房広報室(調査報告). 日本温泉気候物理医学会雑誌 1976; 39: 107-109.
3. Yamashita H, Tsukayama H, Sugishita C. Popularity of complementary and alternative medicine in Japan: a telephone survey. Complement Ther Med 2002; 10: 84-93.
4. Ishizaki N, Yano T, Kawakita K. Public status and prevalence of acupuncture in Japan. Evid Based Complement Alternat Med 2010; 7(4): 493-500.
5. 山下仁, 津嘉山洋. 日本の成人鍼灸受療者に関する全国規模電話調査2005. 全日本鍼灸学会雑誌 2006; 56(3): 217.
6. 石崎直人, 矢野忠. 患者は医療に何を求めているのか?~アンケート調査からみえてきた医療・鍼灸への要望~. 全日本鍼灸学会雑誌 2013; 63(2): 80-89.
7. 藤井亮輔, 矢野忠. 鍼灸療法の受療率に関する調査研究-鍼灸の単独療法と按摩・マッサージ・指圧を含む複合療法(三療)との比較. 明治国際医療大学誌 2013; 8: 1-12.
8. 矢野忠. 安野富美子, 藤井亮輔, 鍋田智之, 石崎直人. 我が国における鍼灸療法の受療状況について 10年間で受療状況は好転したのか? 医道の日本 2013; 72(11): 202-213.
9. 矢野忠. 安野富美子, 藤井亮輔, 鍋田智之, 石崎直人. 我が国における鍼灸療法の受療状況について 主として年間受療率、一施術所当たり月間受療者数、認知状況、知る機会・媒体について. 医道の日本 2014; 73(9): 131-142.
10. 矢野忠, 坂井友実, 安野富美子, 鍋田智之. 我が国における鍼灸療法の受療状況に関する調査 年間受療率と受療関連要因(受けてみたいと思う要因)について. 医道の日本 2015; 74(8): 209-219.
日本成人の年間鍼灸受療率