ヘルスリテラシーについて詳しく知りたい方は、『
これからのヘルスリテラシー 健康を決める力』(中山和弘、講談社、2022)がお薦めです。ヘルスリテラシーの定義と背景、ヘルスリテラシーの測定と評価、日本人のヘルスリテラシーの現状、健康情報の信頼性の確認法、患者・市民の意思決定の支援、ヘルスリテラシーの向上およびヘルスリテラシーに配慮した社会の構築のための方策、そしてCOVID-19パンデミックで浮き彫りになったヘルスリテラシーに関する課題など、ヘルスリテラシーに関する幅広い知識と意思決定行動のヒントが得られます。
ヘルスリテラシーに関連する研究や調査を行おうと考えている方にも、紹介されている評価尺度や引用文献は参考になると思います。
また、著者の中山和弘・聖路加国際大学大学院教授は、ヘルスリテラシーを「健康を決める力」と呼んで同名の
ウェブサイトを運営しておられます。医療者にとっても患者・市民にとっても、理解と実践に役立つ情報が多く提供されています。