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Morinomiya University of Medical Sciences Acupuncture Information Center

はりきゅうWebミュージアム

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江戸時代の鍼治療風景

古画職人絵「鍼師」(打鍼術) 江戸時代初期写 41.0×28.5cm

 屋敷の中で患者の肩背部に鍼治療を施しているところが描かれています。白装束を身に着けた医師が、左手に持った鍼を右手に握った木槌でたたいて、患者の背中に刺しているのが分ります。木槌で鍼を叩いて刺すという方式は安土桃山時代に日本で発明されたやり方で、専用の道具が使用されます。医師の膝の脇には、鍼治療の道具入れが開かれているのも見えます。右側で大きなお腹をさすっている人は、治療の順番を待っているのでしょうか。

 治療の情景を描写した絵は思いの外少なく、鍼治療の様子を描いた絵はなおさらで、きわめて稀なものです。この絵は、「職人絵」と呼ばれるものの一種で、様々な職人を描いた職人絵は鎌倉時代から江戸時代を通過じて多くの種類が描かれました。
 
(ここ+から編集委員会(森ノ宮医療学園専門学校内)発行「ここ+から」2014年Vol.3:7頁より)