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Morinomiya University of Medical Sciences Acupuncture Information Center

鍼灸学術情報

STRICTA(鍼の臨床試験における介入の報告基準)

 STRICTA(Standards for Reporting Interventions in Clinical Trials of Acupuncture)とは、鍼の臨床試験における鍼治療群や対照群について、最低限記載しなければならない事項を規定している基準のことです。2001年に発表され、改訂STRICTA(2010)が最新版です。
 
 臨床試験が正しくデザインされ、正しく実施され、正しくデータ解析されたのかを判断するには、十分な情報が論文に記載されていなければなりません。このことはシステマティック・レビューの実施のためにも重要です。しかし現実には適切に報告された臨床試験論文が少なかったのです。それを改善することを目的として1996年にCONSORT(Consolidated Standards of Reporting Trials:臨床試験報告に関する統合基準)声明が発表されました。その後、改訂を経て現在はCONSORT 2010が最新版です。しかし、鍼治療やその対照群としての偽鍼などの事項は含まれていませんので、CONSORTの拡張(extension)としてSTRICTAを用いれば記載が必要な事項を知ることができます。すなわち、鍼の臨床試験について論文執筆する場合は、全般的にCONSORTに従い、どのような鍼治療を行いどのような対照群を設定したかについてはSTRICTAに従うことになります。
 
STRICTA
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2882429/
 
STRICTA日本語訳
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam/63/3/63_186/_pdf
 
CONSORT
http://www.consort-statement.org/downloads/translations
 
文献
1. 山下仁. STRICTA-鍼の臨床試験における介入の報告基準. 鍼灸の世界. 2013; 118: 43-54.
2. 鍼の臨床試験における介入の報告基準(STRICTA)の改訂:CONSORT声明の拡張として. 全日本鍼灸学会雑誌. 2013; 63(3): 186-204.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam/63/3/63_186/_pdf
3. Schulz KF, Altman DG, Moher D, for the CONSORT Group (津谷喜一郎, 元雄良治, 中山健夫 訳). CONSORT 2010声明 ランダム化並行群間比較試験報告のための最新版ガイドライン. 薬理と治療. 2010; 38(11): 939-947.
4. MacPherson H, Altman DG, Hammerschlag R, Youping L, Taixiang W, White A, Moher D; STRICTA Revision Group. Revised STandards for Reporting Interventions in Clinical Trials of Acupuncture (STRICTA): extending the CONSORT statement. PLoS Med. 2010 Jun 8; 7(6): e1000261.
5. 津嘉山洋, 山下仁. 鍼の臨床試験におけるデザインと報告に関する統一規格:STRICTAグループとIRAFの勧告. 全日本鍼灸学会雑誌. 2002; 52(5): 582-586.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1981/52/5/52_5_582/_pdf